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【探究学習・STEAM教育】「総合的な学習の時間」における「整理・分析」「まとめ・表現」のヒント

  • ブリタニカ・ジャパン

 

総合的な学習の時間への取り組みと学力の関係

学習指導要領によれば、総合的な学習の時間の目標は「探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して、よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力」を育成することにあります[1]

総合的な学習の時間では「横断的・総合的な学習」に取り組みますが、そうした学習は教科の学力とどのような関係があるのでしょうか。

平成29年度の全国学力学習状況調査の結果を分析すると、総合的な学習の時間で「自分で課題を立てて情報を集め整理して、調べたことを発表する」などの学習活動に取り組んでいると回答した児童は、国語・算数の平均正答率が高かったことがわかっています[2]

総合的な学習の時間への取り組みと平均正答率[2]

「さらに、総合的な学習の時間の役割はOECDが実施する生徒の学習到達度調査(PISA)における好成績につながったことのみならず、学習の姿勢の改善に大きく貢献するものとしてOECDをはじめ国際的に高く評価されている」という事実も見逃せません[3]

とはいえ、課題もあります。
文部科学省は、「探究プロセスの中でも『整理・分析』、『まとめ・表現』に対する取組が十分でないという課題がある」と指摘しています[3]

「整理・分析」と「まとめ・表現」に取り組む際、どのようなものがヒントになるのでしょうか。

「整理・分析」のヒント

文部科学省が制作した『今、求められる力を高める総合的な学習の時間の展開(小学校編)』という冊子の中では、「整理・分析」の例として、グラフ化したり、コンセプトマップやベン図を用いたりする方法が紹介されています[4]

子どもたちが収集した情報をいきなりグラフ化するのが難しい、という場合は、「ブリタニカ・スクールエディション」に掲載されているグラフを参考にすることができるでしょう。

たとえば、「ごみ」の項目では下記のような円グラフが掲載されています。

こうしたグラフをいくつか見てみると、収集した情報を整理するときのヒントが得られるでしょう。

「まとめ・表現」のヒント

同じ冊子の中で、「まとめ・表現」の方法として、新聞パンフレットポスターセッション、レポート、作文などが紹介されています[5]

「まとめ・表現」を行う際も、「ブリタニカ・スクールエディション」は参考になるでしょう。

たとえば、「フードマイレージ」の項目では、簡単な説明文と、おもな国のフードマイレージが一目でわかる棒グラフが掲載されています。

新聞、パンフレット、ポスターセッション用のポスター、レポート、作文などを制作するときに、「ブリタニカ・スクールエディション」の項目は大いに参考になるでしょう。

参考文献

[1] 文部科学省(2017). 小学校学習指導要領(平成29年告示) 第5章 総合的な学習の時間 第1 目標. p179

[2]文部科学省(2021). 今、求められる力を高める総合的な学習の時間の展開(小学校編). アイフィス. p17

[3]文部科学省(2021). 今、求められる力を高める総合的な学習の時間の展開(小学校編). アイフィス. p18

[4]文部科学省(2021). 今、求められる力を高める総合的な学習の時間の展開(小学校編). アイフィス. p31-47

[5]文部科学省(2021). 今、求められる力を高める総合的な学習の時間の展開(小学校編). アイフィス. p48-54


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