大学生が覚えるべきことといえば「レポート・論文の書き方」です。最近では調べ学習(探究学習)の導入により、中高生がレポートを書く機会も増えています。
本記事では、レポート・論文の正しい書き方をおさらいした上で、生徒にレポートを書かせるときの注意事項を5つご紹介します。はじめてレポートと向き合う学生にはどのように指導すると良いのか、確認していきましょう。
この項目では、レポート・論文の書き方として、基本的な構成の内容を説明します。まずはレポートに欠かせない8つの項目をリストアップしました。
<レポートの基本的な構成>
・タイトル(表紙)
・要旨
・目次
・序論(はじめに)
・本論
・結論
・謝辞
・参考文献
各項目では、さらに細かく構成の内容を解説します。
その名のとおり論文のタイトルを表します。主題として採用しているテーマと、何について研究したのかを簡潔にまとめましょう。
研究内容や、論文の内容を簡単にまとめたものが要旨です。タイトルを補足し、より細かく説明するものと考えても良いでしょう。
各章の見出しをまとめて一覧にしたものが目次です。ページ数を振ることによって、見たいページを見つけやすくする効果が生まれます。
レポートの導入部分が序論です。なぜこの研究を進めるに至ったのか、何を目的に研究したのかを記載し、先行研究が存在する場合はその点にも触れます。
レポートの中核となる部分が本論です。どのような研究を行ったのかを詳しく記載して、詳細を述べましょう。
本論によって導き出したまとめが結論です。主観的になりすぎず、客観的な結論を簡潔にまとめることが見やすいレポートを作るためのコツです。
レポートの作成に携わった人々へのお礼が謝辞です。卒論の場合は指導教官やアドバイスを受けた先生、研究に協力してくれた人や組織、企業などを記載し、感謝の言葉を述べます。
レポートの作成にあたり、引用するなどの形で活用した参考文献をリストアップします。著書はもちろん、新聞記事の詳細や、Webサイトの場合はURLも記載しましょう。
生徒にレポートや論文を書かせるときには、これからご紹介する5つのポイントに注意することが重要です。レポートは社会人になってからも作成する機会が多いため、学生のうちに完成度の高いレポートを作成する力を養う必要があります。指導・講評する際は、以下のポイントを意識的に確認しましょう。
誤字や脱字があまりにも目立つと、レポートや論文としての信頼性に疑問符がついてしまいます。「例えば」や「たとえば」が共存する表記揺れや、「私」「僕」のような一人称のズレにも注意しましょう。
序論と結論は簡潔に済ませ、本論で詳細を記述するというのがレポート・論文作成の鉄則です。本論が少なく、結論にボリュームが偏ってしまうといったバランスの乱れには注意しましょう。
レポートを読みやすくするためには、図表を用いることが多いです。図表には、通し番号とタイトルをつける必要があります。図表がどの部分の文章とリンクしているのかを明確にすることで、読み手に伝わりやすい書き方ができます。
コピー&ペーストを行ったレポートは盗作とみなされ、場合によっては著作権の侵害で訴えられる可能性があります。特にインターネットで調べた情報をワードなどのツールにコピー&ペーストする生徒が多いので、注意しなくてはいけません。コピー&ペーストの有無は、専用ツールの活用によって簡単に炙り出せます。
他者の著作物を引用するときには、必ず出典を記載しなければなりません。そのほかにも、著者によって引用に独自のルールを設けている可能性があります。盗作とみなされないように、引用ルールを守ることを徹底させましょう。
レポートや論文は学生だけでなく、社会人になってからも頻繁に作成する可能性が高いです。この記事でご紹介した5つのポイントを生徒に守らせることで完成度が高く、オリジナリティあるレポート・論文の作成が可能になります。
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