持続可能な開発目標(SDGs)の実践に向けて

 

ブリタニカ・ジャパンが企業として今後どのように社会貢献ができるのかを社内一同で考えるという趣旨で、日本工業大学大学院技術経営研究科教授で学術博士の中村明先生をお迎えし、世界情勢や現代社会の課題、SDGsの実践にむけて学習をしました。現在、中村先生は、JICA勤務時代の派遣先でのご経験をもとに、SDGsの大切さを教育機関、企業へ講演されています。

講演は、ブリタニカ・ジャパン代表取締役社長の須藤の挨拶からスタートしました。

「ブリタニカ・ジャパンは、日本企業でもあり、グローバル企業でもありますが、ブリタニカ・ジャパンのミッションである“教育をすべての子供たちに届ける”をベースとして、社会に大きな貢献をしたいというフェーズに入ってきました。今回はSDGsをしっかりと勉強をして、今後どのように社会に貢献しながら企業として成長できるのかを皆さんと一緒に学んでいきたいと思います。SDGsを自分事としてとらえ、アイデア出しをしていってほしいと思います。」


「誰一人取り残さない~No one will be left behind~」SDGsの実現に向けて

中村先生の講演は、以下のアウトラインのもと進行しました。

・誰一人取り残さない

・設計条件としての人口動態

・世界の現状

・不可逆的な問題

・持続可能な開発

・SDGsに取り組む

世界で起こっている様々な災害や問題の中で、女性や子供、障害者など弱者について知ることから始まり、それらのあらゆる問題は発展途上国だけの問題ではなく、私たちの社会にも同様にあるということに目を向け、国が豊かになったとしても解決されない問題である、ということについて深く学びました。

そして今後の先進国、発展途上国それぞれの経済成長と、それらが及ぼす地球環境への影響について考え、豊かな地球のために考えられるこれからの国際協力、国際理解とはどのようなものか?持続可能な開発のための2030アジェンダに通底する理念の「誰一人取り残さない」の本来の趣旨とはどういうものか?など、SDGsの概念について知識を深めました。

その他にも幅広い内容について細かく事例やデータを通し、多岐にわたりお話しくださいました。

最後に、企業としてSDGsに取り組むことの大切さと、その取り組み方へのSDGsマッピング等についてお話しされ、ロジックモデルとしてブリタニカ・ジャパンの「アウトカム・インパクト」の一例を紹介してくださいました。

ブリタニカ・ジャパンの質の良い教育の提供により、多様な人材が増え、専門性を持つ子供達が育ち、教育により将来の目的が明確になる。どの道に進むのか選択肢が増える。ブリタニカのコンテンツを通じ、豊かな人材を育む事が豊かな社会を作り、SDGsの目標達成につながっていく。それがブリタニカにとってのアウトカム・インパクトになり得る、というビジョンをご提示いただきました。

講演の終盤には、SDGsへの具体的な取り組み方や考え方、経済活動との両立についてなど、社員からの積極的な質問に丁寧にお答え頂く等、非常に有意義な学びの時間となりました。

ブリタニカ・ジャパンは、教育コンテンツ制作を通して教育の力で学習者の課題解決を目指すとともに、社会への貢献に努めて参ります。